10月7日  第22回 平城宮跡
                                                ウルトラマラソン8時間走

                      参加料  4時間  ¥3000         奈良市 平城宮跡(1周 2,500m)
                6時間  ¥4500
                8時間  ¥5500    参加賞  Tシャツ    6,8時間  お弁当付き


今回 8時間走にエントリー。1人で長い距離、できたら家を起点に日暮れまでとか走ってみたいけど
いまだに勇気がなくて実行できてない。
大会だったら絶対1人じゃないもん。8時間 たっぷり走れる。

受付が6時30分から6時45分、スタートが7時から。完走は57キロ。
ウルトラマラソンは家からだと日帰りはしんどいところが多いけど
平城宮跡は家から1時間で行ける。参加料もウルトラにしては安い。周回コースだとエイドが目標にできる。
やめたかったらいつでも辞められるから 気楽に走れる。
きっと 私に合った大会だろう。

少し余裕をもって 5時半に家を出る。会場の最寄駅は西大寺。主人の実家があって奈良のなかでは
馴染みのある駅だが こんな朝早くに降りるのは初めて。ええと、こっちだな。
少し歩くと参加者らしき人が前に2、3人。
声をかけようかなと思ったけど もしかしたら奈良公園にハイキングってのもあるかなあとやめておく。
結局、受付まで一緒だった。

「おはようございます」こじんまりとした受け付け。
参加者はそう多くないのかな。女子の着替えテントの場所を聞く。
スタート地点にと言われたがない。見ると組み立ての最中。
「ア、来はった。すんませんなあ」と慣れてない様子。
もう少し時間が要るみたい。スタートまで間に合うかな。
ええい、木影で着替えちゃえ。
「もう、着替えましたんで ゆっくりでいいですよぉ」
え、でも、もしかして女子は私だけ?
参加者はもっといっぱいかなと勝手に思ってたけど後日送られてきた記録表によると25人。

1人きりじゃないから大丈夫。周回コースでよかった。
どんなに遅れても道に迷う事ないもん。
ハイ、スタート。
自分のぺ−スで走り出す。
時間が経つにつれて いろんな人がやって来る。
家族、アベック(今はこう言わないの?)、オリエンテーリングの団体さん。
あちらは バードウォッチング?
自転車のおじいさんが「今日は何かありますのんか?」と声をかけてきた。
「そうなんです。夕方まで、走りっぱなしの大会やってるんです」
「ふーん」
どんな感想だったのかな?
ア、連凧。何枚上がってるんだろう。
グライダー。うちの人と同じくらいの年代だなあ。楽しそう。
周回と聞くだけで 「退屈」のイメージを持つ人もいるみたいだけど、そうでもない。
結構 楽しめる。

3時間くらい機嫌よう走ってたのに10時くらいからおかしくなってきた。
だるい。頭がボーっとする。昨日、今日と5時間くらいしか寝てないからその精かな。
走りながら寝てしまいそうだ。
まずいよ。ここまできて、せめてフルの距離は走らなきゃ。
そうだ、いままでエイドで水しか飲んでないからちょっと長めに休もう。
そう思って今日始めてエイドの食べ物を口にする。
私としては珍しい事。エイドで食べないなんて。
ひと口ずつに切ってくれてるバナナ、オレンジ、あんパンを順番に口にいれる。
おいしい!なんか元気が出てきた。
次の周回でも食べる。ああ、シャキッとした!
なんだ、エネルギー切れだったんだ。
脳味噌までエネルギーいかなくて それで眠たかったんだね。
こんな事にも気が付かないなんて何年走ってても初心者だね。

気を盛り返して走り続ける。
それにしても、暑い!朝はちょうどいいあんばいの涼しさだったのに。
暑くなると首から上のほてりがなかなか取れない。
これさえなかったらもうちょい走れそうな気もするんだけどな。
足にくるより頭がいかれてしまう。行かれる前に水をかぶる。
走った時だけじゃなくて アルコール入れたときも一緒。
これさえなかったらもっと飲めるのにな。
関係ないか。
取りとめもない事を次から次に考えながら足を進める。
なんと平和で、なんと幸せなことよ。 こうやって 老いも若きも男も女も走りつづける。
まず、国が平和じゃなきゃこんな大会やってられないもんね。
6時間走、4時間走の人も加わって賑やかに走りつづける。
最初は何周と数えていたけど途中でわからなくなる。
マンションの10周でさえ わからなくなるんだから ハナから無理。

6時間のスタート前、花子さんと会ったけどそれから会わない。
同じペースで走ってるのかな。いや、彼女の方がずっと早いはず。
最後の2周で会えた。
前日、関西周遊マラニックのエイドスタッフをされてて今日は体調が今1つで
仲抜けされてたとの事。でも、会えてよかった。
彼女は丹後100キロも完走してる。
でも、最初からのウルトラ完走ではなかったんですって。
何回目かの挑戦後の完走。そうなんや。
私も挑戦だけでもしたらいいんだよね。考えてたって前には進まない。

スタート前に11時過ぎたら弁当出します、と途説明してた。
ああ、お腹が空いてきた。まだ、ダメ。
今度は弁当を楽しみに走り始める。
11時半、もう少しがまんしよう。12時、もうちょっと行こう。
12時半、もうここまで。「お弁当、お願いします」
ここまでくれば先は見えてるモンね。
左隣りの私よりたぶん歳若の、お兄ちゃん?は残さず全部食べていた。
右隣りのたぶん、わたしより先輩のおっちゃん、失礼?やっぱお兄ちゃん?は
巻き寿司3個残してた。
私は右に習えでお腹はいっぱいだったけど、残すのがもったいなくて
左に習え、全部食べてしまった。おいなりさん3個。細巻き6個、普通巻き、4個。だったのかな。
おかげでお腹パンパン。
やめときゃよかったと思っても後の祭。
マア、その後の重たい事、だるい事。
でも、2周回くらいでどうにかお腹がゆれて食べ物が上手く納まったのか楽になった。

昼すぎるとだんだんと足が棒になりかけてくる。
エイドでは、しっかり飴とって、水被って、ストレッチしてと、休憩を長めに取る。
距離も稼ぎたいけど、まずは8時間走りきらなくちゃ。

近鉄電車、派手ねえ。
観光名所車両いっぱいに書きまくってる。
お、前の人が不自然に何かをさけて走っていった。
蛙か?違った。交尾中のバッタだ。私も同じように避けて通る。
だけど、気が付かない人もいたらしい。
可愛そうに次の周回の時は・・・ 道の端によけさせてあげとけばよかったね。ごめん。

何時ごろだっただろう。スタッフがゴール地点に机を置いた。
それから 次々に箱から カップを取り出しては置いていく。
8時間走。女子私1人。という事は・・・
完走さえすれば あれもらえる?!
これは 頑張らねば!!こんなチャンス2度とないだろう。
57キロ。完走、57キロ。
ああ、人間の欲って、いえ、私の欲の力ってすごい。
また、力が沸いてきた。

2時だ。もう8時間完走は大丈夫。あとは57キロ。
最初の2時間ぐらいはは4周、という事は20キロ。
あとは3周ぐらい?、だけど弁当食べた後は2周だけだったなあ。
ええと、そうすると・・・
よし、この1時間がんばったらたぶん完走はできてるな。ガンバロウ!!

丹後はいい経験だった。
無茶しんどい、もうダメ。無茶、痛い、もうもたない。と思っても、
どうにかこうにか足を前に(たとえ歩きになっても)出していれば
ふっとまた走れる時間がくる。
また、そのうち痛さ、だるさは戻ってくるんだけど
さっきのつらかった時点よりは必ず残りの距離は減ってるわけだから
後、これだけ!と頑張れる。

残り15分は300m往復の周回路。
引きずってる足なのにこの15分は今日、1番の速いペースだったかもしれない。
ダッシュでゴール。

途中、いつでも声をかけてくださったスタッフの方、ありがとう。
何周も追い越しながら声をかけてくださったランナーの方、ありがとう。
気持ちよく遊ばしてくれる家族にありがとう。

表彰式の時は花子さん、一緒にいたまだ20才の山根さんと一緒になった。
花子さんは昨日の疲れもあって完走できなかった。
私だったら「しょうがない」とすぐ妥協してしまう所を
「今日に体調をベストにもって来れなかったんだから・・」と。
これは私に欠けてるところだと思う。自分に甘い私、反省。
山根さんは6時間走、女子1位。私みたいに参加者1人じゃない。
いいなあ。20才でこれからだもんね。いくらでもウルトラ走れるね。
私も当年42歳、生まれて初めて優勝カップなるものを戴けた。
やっぱりうれしい。
家に電話した。
優勝と言うにはちょっと気が引けて「カップもらったよん」
「え、どうしたん」「1人やってん」
それでも、帰ったら自慢しながら見せた。
「8時間も走ってたんやで」
「よう、やるな」
ジャン、ジャン。

いつか、100キロ走るゾー!

 

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